　２００９年4月の中旬に旅行社企画のパックツアー「花のオランダ・ベルギー春紀行」に参加いたしました。一行は３５人で少し多めの人数でしたが、オランダは丁度新緑になりはじめた頃で、気候も良く和気藹々の楽しい旅行となりました。

はじめに両国の予備知識としての基礎データを比較してみましょう。
オランダとベルギーは隣接しており、オランダの南部国境がベルギーの北部国境になります。

観光初日はオランダハーグ市内観光です。
ハーグは首都ではありませんが、王宮、国会、政府機関、外国公館がハーグにあります。
また女王の宮殿もあり、ロイヤルシティとも呼ばれています。

■ マウリッツハウス王立美術館

ハーグのビネンホフという地域にあります。
ビネンホフは現在のハーグ中心部になり、昔のホラント伯爵宮殿の周りに由緒ある建物がかたまる地域です。

■ 国会議事堂（騎士の館）

国会議事堂（騎士の館とも呼ばれます）もハーグのビネンホフにあります。

　写真は逆光のため残念ながらシルエットに近くなってしまいましたが、国会議事堂はビネンホフで　最も古い建物です。毎年９月には、ベアトリクス女王を迎えて、国会の開会式が行われます。

■ 平和宮　（国際司法裁判所）

1899年にデン・ハーグで行われた万国平和会議で、ハーグ陸戦条約が採択、ア　ンドリュー・カーネギーの資金によって建設、1913年に完成された。
同宮殿には常設仲裁裁判所、国際司法裁判所、ハーグ国際法アカデミー、図書　館、カーネギー　財団がある。
　（出典：フリー百科事典ウィキペディア）

　左は平和宮の正面写真です。

正門前にはチューリップが咲き誇り、建物をいっそう引き立てていました。

デルフト観光では、白地に”デルフトブルー”の陶器で知られる「デルフト焼工房」を見学しました。左の写真は工房入り口ロビーに飾られているデルフト焼の見本です。工房では実際にタイルに絵付けをする経験もすることができました。

　夕刻になりましたが、風車群の観光をしました。　
「キンデルダイク」はアムステルダムから南西へ約２１ｋｍのところにあります。
キンデルダイクの風車郡は、１９９７年にユネスコの世界文化遺産にも登録されているオランダの風車の名所です。1740年代に作られた排水用ポンプを動かす風車が１９基ほど残っています。風車を回すためには骨組みに布が張られるのですが、見学時には骨組みだけの風車ばかりでした。

１８７０年頃まではこの風車は約１万基もあって、干拓の為の排水用や産業用に使われました。国土の約４分の１が海抜ゼロメートル以下であるため、風車は排水用の道具として活躍していました。風車で水車を動かして低地から高いところにある運河へと水を排水する為に使われたのです。
しかし、１９００年代になって排水用ディーゼルポンプが普及し始めると、風車は次々と取り壊されていったということです。

その後バスで一路ベルギーのブルージュまで移動。今夜はブルージュで一泊です。

	オランダ王国	ベルギー王国
国　旗
正式国名	Kingdom of the Nether lands	Kingdom of Belgium
首　都	アムステルダム	ブリュッセル
人　口	約１６００万人	約１０３０万人
面　積	約４．１９万Km2 （日本の九州から宮崎県を引いたくらいに相当）	約３．２５万Km2 （日本の約１２分の１）
政　体	立憲君主制	立憲君主制
国家元首	ベアトリクス女王	アルベール２世国王
言　語	オランダ語	フラマン語(オランダ語) 57％ワロン語(フランス語) 32％ドイツ語
通　貨	ユーロ（Euro）	ユーロ（Euro）
特　徴	オランダは全土が起伏の無い地形であるため、自転車が大変普及していて、各道路は車道、歩道のほかにさらに自転車専用道路があり、新しい驚きでした。国土の四分の一は海面下に位置する。	国際司法裁判所欧州連合(EU)の本部と議会がブリュッセルにある。

	美術館の背面から撮影写真です。手前の水面は、かつて宮殿の堀だったホフフェイファ池です。